それでいいんじゃない?ブログ

悩んでも、明日はくる

■ ざわざわすること

■ 春風
助けてほしい。
誰かそばにいてほしい。
春の気配を感じている。
胸がザワザワして、とても落ち着かない。
毎朝、息苦しくて辛い。

なんのために生まれたのか、わからない。
目的を見失っている。

どこにも居場所がなくて、辛い。
どこへも行けなくて、辛い。
辛いことばかり。


■ 田園の男
むかし。
桜が咲く3月の終わり頃。
深夜03時過ぎに、散歩をしていた。
その日もやっぱり、眠れなくて、胸が辛くて、夜の街をさ迷ってた。

いい加減散歩も飽きてしまって、自分のアパートへ帰ろうと思い、左右に田園が広がる一本道を歩いていた。
畑の真ん中あたりを歩いていると、男の人の大きなうめき声が聞こえてきた。泣き叫んでいるような、嗚咽をあげているような、悲痛な声だった。
声がするあたりを目をこらしてよく見ると、畑に水を引くための「溝」の中に男の人が身を屈めてスッポリ収まっていた。
その中でシクシク泣いていた。

私は物凄くびっくりして、声を上げてしまった。
私に気がついた男の人は、溝の底から立ち上がり「助けて下さい!助けて下さい!!」と涙交じりに大声で叫んで、こちらに近づいてきた。辺り一面、泥と草の臭いがした。

私は走って逃げた。
息が切れるまで走って、畑を抜けて、自分のアパートがある住宅街の中へ勢い良く飛び込んだ。
田んぼを抜ける間際、少しだけ後ろを振り返った。
暗闇が広がる田んぼの中から、何かを叫ぶ男の人の声が聞こえた。

 

■ 田園の男 2
私は、彼を救うべきだったか。
何か手を貸すべきだったか。
あるいは、何か優しい言葉をかけるべきだったか。
今でも、どんな行動がベストか、よくわからない。

あの時私は、男の人の悲痛の叫び声を聞いて、孤独に苦しんでいる人だな、と直感した。
自分も孤独に苦しみ、胸が張り裂けそうで、叫びたくなる気持ちがよくわかったから。
田園の男と私は、「孤独に苦しむ人」として同じ仲間だ。

私もいつか田園の男のように、孤独に耐えきれず発狂してしまうのか。
でももう、半分なりかけている(!)
孤独の辛さに、胸が悲鳴を上げている。
いやだなあ…。
救いがほしい。